女学生の友


前回の記事を書くにあたって、映画情報サイトめぐりをしたのだが、そこでずっと気になっていた「女学生の友」の解説を読んだ。
キャスト欄に若林しほさんを見つけ一安心。
ん?
なぜか役名がないぞ。
これはどうしても見なければなるまいな。


アマゾンに在庫があったので取り寄せてみることに。


薬剤師だな。
しかもすごく艶っぽい。
そのうえバイアグラですか。
いえ、必要ありません。


でもストーリーに全く関係ない。
クレジットは「特別出演」
これは原作も読まなくてはならないな。


薬剤師はいる。
しかし男とも女ともわからない。
そしてバイアグラの話など一切出てこない。


どうしてこうなった?


特別出演の理由は、直前公開の「張り込み」と同じ篠原哲雄監督の要請だろう。
どういう意図であんな役柄になったのかはわからないけれど、あんな薬剤師がいたら通つめるな。
腰痛いから湿布薬を、疲れたから栄養ドリンクを、風邪をひいたら処方箋を持って。


全然関係ないけど、2001年の渋谷の風景やコギャル文化、山手線の車両が懐かしい。

虹の岬


シン・ゴジラ」おもしろいね。もう3回も見てしまった。
5月にもほかの作品を見てるから、今年すでに4回も劇場に足を運んでいる。
作品に興味を持って見に行くことはまれだ。
どういうときに見に行っていたか?
それはもちろん、若林志穂さんが出演している作品です。


さて、表題の「虹の岬」はこんな映画です(丸投げ)。

虹の岬 | 映画-Movie Walker

若林志穂さんは、ヒロインの友人(だったと思う)田野久保千恵役。
あらすじにこれっぽっちも名前は出てきませんが、当初のヒロインと違って新しい生き方を目指す女性。
社会に出て、大いに恋をし、不倫もいとわず、まっすぐに自分の感情に素直に生きる。
ずいぶんな人だなあと思うけれど、時代の反動でもあるのかな。

と書いてはきたけれど、実のところほとんど覚えていない。
作品自体に興味があったわけではないから。
「英二」同様、若林志穂さんが出演していなければ見ることはなかった。
でも、映画って一度見るとまた劇場で見たくなるところがあって、このために買った「ぴあ」を眺めては次は何を見ようかとさがしたもの。
結局次はなかったように記憶しているけれど、大画面と大音響を体が求めるんだろうか。


天までとどけ」が終わって写真集も出し、待子のイメージではない新たな活動を始めたのがこのころ。
今も活躍していたらどんな女優になっていただろう。
そして自分は何度劇場に足を運んでいただろう。

池田聡ぶらりツアー三浦海岸

ライブに行くのは5年ぶり。
前回は池田さんの25周年コンサートだったな。


モノクロームな月の舟に映る君はヴィーナス」から始まった今回のライブで、「音楽を聴けば、当時のことを思い出す」と池田さんも言及していたように、「月の舟」「僕は君じゃない」を聴きつつ当時のことを思い出していた。
『SILK』の時はまだCDプレイヤー持ってなかったから友人にカセットに落としてもらったなあとか、『君を忘れない』の時はやっとCDで聴けたなあとか。
幸せについて話が出た時には、歌われなかったけれど「幸福」が主題歌になった昼ドラのロケがそこの保育園であったなあとか。


しかしそれよりも、今回のライブに参加しようと思った理由は日程の偶然(これも出ましたね)によるもの。
前回ぶらりツアーに参加したのは5年前の横須賀。
2011年3月13日日曜日に開催予定だったが、その2日前に東日本大震災が起き、翌日職場から帰ってきたところに「延期」との連絡があった。
約2か月後に開催されたぶらりツアー横須賀では、被災地を訪問した時の話やチャリティソングのダウンロードを勧められたりと、曲以外にも心に残ることが多かった。
その時に聴いた「ハナノタネ」「希望のうた」を、今回改めて聴いてそんなことを思い出していた。

池田聡さんのこと

高校三年生の夏休みも終わり、陽気はすっかり涼しくなってきたころ、部活もとうに引退してゆったりとした時間を持て余していた。
受験勉強をすればいいに決まっているのだが、まだそんな実感がわかなかったこともあって、教科書を開きつつもラジオに耳を傾けてる日を送っていた。


そんなある日、友人がCDを買ったという。
「JOY AND PAIN」
それが、池田聡さんとの出会いだった。


なんとなく興味を持った私は、そいつが買ったばかりのCDを無理を言って借りた。
借りたはいいが、当時の我が家にはCDを再生する機械がなかった。
ひどいことに、また別の友人にカセットテープにダビングしてくれるように頼んだ。*1
無茶な要求に快く(ではないが)応じてくれた友人たちにいまさらながら感謝。


数日後、ダビングしてもらったカセットテープを受け取り、デッキにセット。
1曲目の「螺旋パズル」のイントロが流れた瞬間、衝撃を受けた。
そもそもそれまでの音楽体験が、アイドル、フォーク、歌謡曲
新たなジャンルに耳が追い付かない。
「Night」「レクイエム」で締めるA面、絶妙な配分は録音時間の妙か。
B面もしっとりから軽やかに。
(jazz version)って違うアレンジがあるの?
たどり着いてしまった「オルフェの後身」
こういう曲大好きだ。


こうして、初めて受け身ではなく好きな歌手と出会った。


その後の話も少し。


一浪後某大に合格。
入学式前にと散髪をした帰り道、レンタルレコード店の閉店セールに出くわした。
シングルは100円、LPは300円〜の値札。
「わ」の棚から「Heart to Heart」を見つけ有頂天になったが、さらに「い」の棚も探すことに。
そこで見つけたのが、シングル「Before」とLP「JE REVIENS」
あとになって知ったが、「JE REVIENS」にはCDとカセットテープにはボーナストラックがあった。
カセットテープとCDは後で買うことになる。


このレンタルレコード店のあった場所、今回のライブ会場のすぐ隣だというのも面白い偶然か。

*1:のちの話だが、ちゃんと新品で買いなおした

天までとどけ

若林志穂さんの代表作といえば、なんといっても「天までとどけ」だろう。
若林志穂という名前は知らなくても、「天までとどけ」の長女役といえば「ああ、あの人!」と思い浮かべる人は多いはず。
BS-TBSの再放送で久しぶりに視聴したが、あまりの可愛さに顔が緩みっぱなしだった。



さかのぼること二十数年。
Heart to Heart」を聴き、デラックスマガジンを手に入れ、古本屋めぐりをしつつ若林志穂さんの情報を集めていたころのこと。
昼ドラ好きの母が言う。「来週から始まるドラマに若林志穂出るよ」と。
ならばこう返すしかあるまい。「録画しておいてね!」


休日にビデオを見ると、そこには制服姿の若林志穂さんが。
新なるほどのポニーテールもよかったけれど、ショートカットもよく似合う。
しかしなんとなく違和感が。
確かに本人なのにどこかが違う。



あ、歯だ。


笑顔からのぞく特徴的な前歯が矯正されている。
これは本格的に女優として活動していく気持ちの表れなんだな(と勝手に解釈)。


もう一度(といわず何度でも)録画した「天までとどけ」を見ようと思ったところで思い出す。
気づくの遅れて1〜15話までを録画し損ねたことに。
一番重要な、「夏のバルコニー」を歌うシーンは12話とのうわさもあるし。



TBSさん、また再放送よろしく。

貪りと瞋りと愚かさと

若林志穂さんが「はなまるカフェ」に出演されたときのこと。
はなまるマーケット」のゲストコーナーである「はなまるカフェ」では、出演者から視聴者に、探してほしいものや場所を尋ねる「はなまる伝言板」という企画がある。
ものによってはお役に立てるぞと身構えていたが、斉藤アナウンサーはこのような言葉を発した。


「若林さんは現在初舞台に挑戦中です。4月10日から世田谷パブリックシアターで・・・」 


そういえばお芝居って見たことがなかったな。
いい機会だし、観劇初挑戦といくか。




ニュータウンと呼ばれる高級分譲地の一戸建てに住む4人家族が崩壊していく様子を描く。
志穂さんはその家の娘、女子高生!


借金あり、不倫あり、引きこもりに・・・
これでもかと詰め込まれる重たいテーマ。
それがすぐそばから俳優さんたちによって伝えられる。


おお、すごい迫力。
これが舞台の魅力なんだな。




劇場がここだと分かってからずっと考えていた。
この街には9年前に来ていたことを。


初めて手に入れた若林志穂さんのレコード「Heart to Heart」のジャケット裏に「ファンクラブ連絡先」として書かれていた住所がこの近く。
大学入学直前のその時期、いろいろな場所に出かけることが多かった。
そのついでにたずねてみようと思ったのだ。
行ったところで何をするということもないのだけれど、なんとなくどんな場所か気になったから、としか。


行ってみると、ドアにジャケット写真と同じポスターが貼ってある。


ああ、かわいいなぁ・・・


数分見とれてそのまま帰ってきましたとさ。



ストリートビューで見ると、そこは、診療所になっていた。

ばあじんロード

「テレフォン・キッス」のジャケット裏に「来年の『志穂ちゃん』は君だ!!」のタイトルで、この映画のキャストオーディション「チャレンジ・ザ・デビュー'85」の案内が載っている。
そのオーディションの課題曲が「テレフォン・キッス」ということ。
その模様を含めたドキュメンタリーが本編とともに上映される予定だったのだが、劇場公開はされなかった。

内容は画像を見ていただくとして(サービスショット付)、若林志穂さんは麻美の親友、林田菊子役。
少々おせっかいが過ぎるとも思えるけれど、すべては麻美を思ってのこと。
「はっちゃきシホ」と呼ばれていた(らしい)志穂さんと共通点がありそうだなあと勝手に納得。


広岡瞬、小林稔侍、加藤武といった実力派に加え、今はレポーターとしておなじみの阿部祐二や映画監督の鈴木清順など出演者もバラエティーに富んでいて楽しめる。


見ていてなんとなくデジャヴを感じていたのだが、体育の授業の場面ではっきりと思い出した。
まだ高校生だったろうか、夜中にテレビをつけるといきなり入浴シーンから始まったその映画を、更なるお色気シーンを期待して見続けていたことを。
逆立ちをしたときに体操服がめくれて、下着を着けていなかったのでおっぱいポロリというわけの分からないシーンで記憶がよみがえった。


知らずに見ていたんだなあ。


余談になるが、このオーディション受けた人結構いるんだね。
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