文庫

江戸川乱歩全集 第23巻 怪人と少年探偵 (光文社文庫)

江戸川乱歩全集 第23巻 怪人と少年探偵 (光文社文庫)

江戸川乱歩にはまったのは中学生のときという話は以前書いた。
当時、学校の図書室に、ポプラ社江戸川乱歩シリーズが並んでいた。
少年探偵団*1をテレビで見ていたこともあり、その原作を読んでみようと思ったのが、始まりだった。
図書室にある乱歩シリーズを読み終え、それにあきたらずに手を出したのが、新潮文庫の「江戸川乱歩傑作選」だった。
特に気に入ったのは「赤い部屋」
興奮を求めてしつらえられた「赤い部屋」に集う人々。
そこで語られるさまざまな話を聴き、興奮を覚える。
今夜の話し手は法に触れることなく多くの人を殺してきたという。
といったお話。
まさに読者である私もここで語られる話に引き込まれ、興奮を覚えた。
「鏡地獄」には本当に恐怖した。
よくぞここまで怪奇に満ちたお話を書いてくれたものだと大いに喜んだ。
そんな本との出会いの一部。

江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)

江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)

*1:小林少年は黒沢浩