かえりみち

電車を降りて家に向かう途中に空を見上げると、丸い月が浮かんでいる。
満月なのか?
そこでふと、先日読んだ「人類の月面着陸はあったんだ論―と学会レポート」を思い出した。
私が生まれたのはアポロ11号が月面に降り立ってから2ヶ月たったころ。
残念ながらその瞬間にはこの世にいなかった。
生まれていたところでわかりはしないが。
今でもスペースシャトルの打ち上げは一大イヴェントだが、その当時のアポロ打ち上げ、月着陸は今とはまったく比べ物にならないほどの大騒ぎだったろう。
その場に居合わせられなかったことが非常に残念だ。


アポロ着陸から2年半後、日本では浅間山荘事件が起きている。
このときもテレビは一週間ぶっ通しで中継を続けたという。
不謹慎を承知で言うが、そんな大事件が最近あったろうか。
あるにはあるが、長期間にわたって立てこもる事件なんてペルー大使公邸占拠事件くらいか。
あれは外国で起きた事件だしな。


その時代を生きているものには歴史の流れはわからないものだけれど、100年後、200年後の人たちはこの時代をどう評価するのだろうか。
教科書にはどう書かれるのだろうか。


月を見ながらそんなことを考えていた。
家に帰ればまた「地球一決定戦」がうるさかった。


人類の月面着陸はあったんだ論―と学会レポート

人類の月面着陸はあったんだ論―と学会レポート