「Heart to Heart」

若林志穂「Heart to Heart」

私は、曲は同じだけど歌詞が違うといういわゆる「アナザーヴァージョン」が好きだ。
たとえば、
中森明菜の「ミ・アモーレ」と「赤い鳥逃げた」
池田聡の「月の舟」と「僕が、さよならを聞いた夜」
南野陽子の「秋のIndication」と「カナリア
など。


今回のタイトルはアナザーヴァージョンではなくカバーヴァージョンが存在する。
佐月亜衣*1が歌った同名の曲で、歌詞が少し違う。
所持しているはずなのだが、見当たらないので細かい違いはわからないが、若林志穂さんのほうがアイドルらしい歌詞だったと思う。


「8時5分の通学電車」で始まる歌詞には思わず共感してしまう。
高校生当時、まさに「8時5分の通学電車」に乗っていたからだ。
残念ながら歌のようなロマンスは生まれなかった。
だいたい混雑した電車の中で、ロマンティックな感情が生まれるはずもないのだ。
下手したら痴漢と間違われかねない。
閑話休題
歌唱に関していえば、80年代のアイドルのほとんどがそうであったように、上手とはいえない。*2
冷静に聴けば、曲を追いかけて歌うのが精一杯で、とても感情をこめて歌っているとは思えない。
そこに一生懸命さが見えるのはファンの贔屓目だろうか。


レコード会社を移籍して、*3「MORE THAN 恋」以来2年半ぶりの新曲だったが、やはり売れなかったのだろう。
このレコードをレンタルショップで100円で買ったことが懐かしい。
ちなみにこの曲は、若林志穂さんの曲で唯一CD化されている。
残念ながら入手は困難なようだ。

おしえてアイドル ポリドール・リクエスト

おしえてアイドル ポリドール・リクエスト

*1:和田アキ子に怒鳴られたとか、サックスを吹きながら歌っていたということくらいしか思い浮かばない。

*2:ご本人も後に「歌は合わなかったみたい」と話している。

*3:アルファ→トーラス