「テレフォン・キッス」
困ったときの志穂さんだのみ。
どの曲にしようか迷いに迷った末、デビュー曲にしました。
1985年2月25日発売。
映画「ばあじん・ロード」のオーディション課題曲。*1
歌に関して、ジャズ批評別冊「アイドルPOPS 80-90」では
「風邪をひいていたのか、雲った声をしている。これを聴いたとき下手くそと思った」
と評されている。
ただ、ささやくような歌唱法*2は、聴くもの一人ひとりに語りかけるように聞こえ、単なる物質であるレコードではなく、そこに志穂さんの息づかいが感じられるようだ。
それが制作者の意図であったかどうかはわからないが、電話越しに愛をささやくという曲のコンセプトにはぴったり当てはまることになった。*3
この曲が発表されたころは、まだ携帯電話もなかった。
親子電話はあったのだろうか。
「いけないことをしているような いま2階の部屋でそっと 私だけの世界」という歌詞もあるけれど、家庭に一台しかない電話を独り占めして、家族に隠れてボーイフレンドと話す、甘美な背徳感とでもいおうか、それもまた思春期の思い出となるのだろう。
「テレフォン・キッス」に関しては結構書いている人もいるようです。
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