文庫

久しぶりの更新だなあ。


ニューアキバドットコムだったかの作者インタビューで、1巻の存在を知ったのは去年の秋だったか。
まずはその特異なタイトルに惹かれ、隠れオタの妹への「人生相談」を受ける兄(しかも仲が悪い)というシチュエーションに心動かされ、気づけばアマゾンの注文ボタンを押していた。


今巻は既刊の3作に比べ、妹から兄への風あたりがさほど強くない。
三度も相談を受けてくれた兄への感謝の気持ちもあるのだろうが、兄妹のいさかいがストーリーの根幹をなす作品としてはいささかパワー不足。


以下ネタばれあり。




桐乃がアメリカへの陸上留学で退場というのは驚いた。
マンネリ打破のための転換なのだろうが、「俺の妹」のタイトル上、妹の退場はいかがなものか。
作者の力量が問われるなあと思っていたら、アンケートで展開を決めるとか。
それでも作者の力量は必要だけど、韓国ドラマみたいなやり方はどうかなあ。


黒猫と京介の学園生活も見てみたいが、沙織も含め、ミステリアスな部分を残しておいてほしい。
そういうのが明かされるのは最終巻でいいんじゃないか。


最後に、高坂母があんな呪文を唱えるから、カリビアンコムに入会してしまったじゃないか。