DELUXEマガジン

予備校に通っていたとき、講義の合間に近くの書店を訪ねては、試験とは無関係の本を探していた。
それは冬期講習のある日、その日はたまたまアイドルの写真集の売り場を歩いていた。
そこで見かけた斉藤由貴写真集「いつもそばにいて・・・由貴」をパラパラめくっていると、当時好きだった人に似た写真があったのですぐに購入。
家に帰ってじっくり見ていると、半ばにこれまでの歩みのようなページがあり、そこに今までのデラマガの表紙や広告が掲載されていた。
そのNO.12の表紙に若林志穂さんの名前が載っている。

拡大してみよう。

それとは別にデラマガNO.11の広告にも名前があるように見える。

こっちも拡大。

しかし表紙には名前がない。

いろいろ悩んではいたけれど、4年前に出版された雑誌などどこで手に入れたらいいのかわからない。


それから約1年後、大学生になった私は夏休みに都内の某空港でアルバイトをしていた。
当時は寄り道ばかりして、まっすぐ家に帰ることなどしなかった。
その日も乗り換えの駅で途中下車をして、商店街をふらついていた。
古本屋を見つけて入ってみると、たくさんのアイドル雑誌が置かれていた。
若林志穂さんの過去が気になっていた私は迷わず中に入り、なにか見つけ出してやろうと考えていた。
ふと壁を見ると、そこに「DELUXEマガジンNo.12」が掛けられていた。
間違いない、探していたものだ。
表紙にもちゃんと名前が書いてある。
しかしなんだこの値段は。
2500円。
表紙には定価890円と書いてある。
これがプレミア価格というものなのか。
悩みに悩んだ末に買うことに決めたが、これ以降、好きなものにお金を使うことの快感に目覚めてしまった。
帰宅して早速ページを開くとこんなことが書いてある。

「デラマガ11号でダントツ多目のファンレターが殺到した志穂。」
なんと前号好評につきアンコール企画だった模様。
11号も手に入れなければならないが、その店にはなかった。
と、ここまで書いて気がついた。
11号はどこで手に入れたかすら覚えていないということに。
しかし手元にあるこれは紛れもない実物。
ちゃんとグラビアが掲載されている。

ところでこういうグラビアにはちょっとした文章が書かれていたりするけれど、やっぱり編集さんが書いたものなんだろうな。
インタビュー形式のものはちゃんと取材したのかな。
誰のファンだというのは別の媒体でも同じことが書かれていたので、本人の言葉を編集が脚色したものなのだろう。
それでは最後に。*1

そういえば、一度だけファンレターを書いたことがあったな。
届いたかどうかも定かではないが。

*1:現在は募集しておりません。